数多ノ言葉ココニ集イシ。

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「肉体論」

脳は 肉体に依存するゆえ

心も 必然とそうである。

人を好きになったら

気持ちが欲しいけれど

依存の関係にある

肉体を 求めないコトは

出来ない・・・のかもしれない。

欲という 本能的な部分が

そうさせるのは

種の保存を 意識するからだろう。

「水泡」

自分の中で

都合のいいことばかり望む。

全てが上手くいくなら

それより良質なものはない。

たとえ偶然であっても

あわよくば

そうなれることを

ひそかに想い願う。

「薬」

私の体を 蝕んでいるのは

ウィルスや細菌ではなくて

本来 味方となりうるもの。

あまりに強く作用するそれらは

健康を与えてくれるんだけれども

それ以上に不安を降り積もらせる。

自分にとってかけがえのないモノ…

そう自覚してしまったら

積もるのは不安だけ。

暴走する心拍数を抑えようとすると

体は硬直し

動けなくなる。

私は何処へも行けない。

「滝」

次々と流れ落ちる

その水が

私の涙を隠してしまう。

そこには慰めの言葉もなく

同情の念がしたるだけ。

個としての私は

そこにはない。

「eau」

私に与えてください

生きているその実感を

目に映るものや

耳に聞こえるものだけでは

私の不安は取り除けない

手に触れて

確かなものだけが

私にとって

信じられるもの・・・

そう

この手から滴り落ちる

水の冷たさが

私に安心を与える

「LUNE」

そのやわらかい光の影に

力強い意志をもつ

月・・・

その光に導かれ

心とまどう人間達

乱された心の中で

ただ一つ

貫き通されるモノは

生きていくコトへの疑問

生まれてきたけれど

目的が与えられているわけでもない

放り出された世界への

大きな 大きな

激昂の念

「模写」

あなたも私も

個としての存在感は

ほんの小さな世界でしか

浮き上がらない。

人が集まるほど

あなたも私も

ヒトのコピーでしかない。

行かないのではなくて行けない。

「微笑」

あなたといよう

私の安らぎの場所。

深呼吸しなくても

肩の力が抜けるの。

薬を飲まなくても

よく眠れるの。

寝顔はきっと

安らかに微笑んでる。

「etre」

(etre…存在、存在感)

たとえばあなたが

この詩を読んだからといって

あなたの何かを

完全に変えてしまえるとは

思っていません。

わたしの日々の想いを

見てくれたこと

見てくれたあなたの存在があることに

感謝し、

喜び、

幸せに思うのです。

どんな些細なつながりの関係であったとしても

その関係を必要としている

だれかや、私が在ることを

どうか忘れないで・・・。

少なくとも私は

一人では生きていけない。

私に必要なモノのなかには

あなたの存在はあるけれど、

神や運命なんてモノはないのです。

どうか、この想いが

『あなた』に届きますように・・・。

「∞」

この世の中の全ての事象が

数学のように

決まった答えしかないのなら

私には何も必要なくて

ただ無表情に佇んでいればいい

多くは語らない…

これも無数の解答の中の一つに過ぎないから。

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